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うさぎの急性胃拡張、うっ滞。うちの仔(ぽるん♀)が突然うっ滞になって治るまでを書き記す!(長編)
うさぎ飼いさんが最も恐れている病気の中に、急性胃拡張とうっ滞があります。私も情報として知っていたし、前もってその時のためのシミュレーションもしていました。
しかし、実際に起こってしまうと冷静ではいられなく、知識もやるべき行動もすべて吹っ飛んでしまい、心臓はドキドキ、手汗じんわりで焦るばかり。
幸い、先生方の治療の甲斐あって無事に完治しましたが、再びウチの仔が病気になった時に同じように焦らないよう備忘録として、また、他のうさぎさんを飼っている人達に少しでも参考になればとブログに記すことにしました。
※あくまでも体験談であり、なされた判断は私の個人的な判断で、正しい対処法かどうかわかりません。病状の軽さ重さ、うさぎさんの性格、病院までの移動距離等々、状況は様々だと思いますので、もし急性胃拡張になった時はこのブログで判断せず、専門家の意見を仰いで下さい。
急性胃拡張とは?
私は素人ですので、掛かり付けの病院のHPから引用します。
うさぎの急性胃拡張
かつてウサギの消化器障害に起因する食欲不振の原因は「毛球症」と呼ばれ、ひとくくりにされていたこともありましたが必ずしも毛球だけが原因とは限りません。
当院では多発するウサギの消化器障害を「急性胃拡張」、「毛球症」、「鼓脹症」、「食滞・うっ滞」などと診断が可能な限り、すべて区別してお話しさせていただいております。
獣医学的な分類はされていませんので獣医師によって名称は異なることがあります。
なかでもこの急性胃拡張は短時間で症状が進行し、生命にかかわる恐ろしい病気であり、当院の統計では子宮ガンと並んで最も死亡率の高い病気のひとつです。生後半年のコでも10歳のコでも、雌雄関係なく突然発症がみられます。この病気こそ早期発見早期治療ができるかによってその後の明暗が分かれます。
症状
- 突然の食欲不振
「昨日まで食べていた」にもかかわらず急に食欲がゼロになることが多いです。
- 突然の排便停止
小さくいびつな便が少量排泄されることもありますが、便が一つも見られないことがほとんどです。
- 激しい腹痛
痛みのために「じっと動かなくなる」「せわしなく姿勢をかえる」「抱っこを嫌がるようになる」「歯ぎしりをする」などの症状がみられます。
- 症状が進行すると低体温症状や痙攣が起こることもあります。
検査・診断法
問診、触診、レントゲン検査等で総合的に診断します。「いつから発症したか」が非常に大切なポイントなので、できる限り把握ができると迅速に治療を進めることができます。
治療
体液組成の調節のための輸液と鎮痛剤を用いた痛みのコントロールが必要です。常備薬として使われることの多い、消化管を動かす薬は状況によっては逆効果のこともあるため慎重にならなければいけません。
予防
ウサギの消化管は非常にデリケートであり、ストレスが強くかかったり低繊維の食餌によってあっという間に異常な発酵を起こし、機能不全に陥ります。良質な牧草を与えるというのは不正咬合の予防以外にも健康な消化機能を保つのに必要なことなのです。
引用:うさぎと鳥・小動物の専門病院 バニーグラス
葛飾区柴又|うさぎと鳥・小動物の専門病院 バニーグラス|うさぎ・鳥・小動物・エキゾチックを診療
このように非常に恐ろしい病気なのです。知り合いのうさぎさんもこの病気でお月様に行ってしまいました。
ウチの仔の情報
※読み進めるにあたって参考にして下さい。
ぽるん
ホーランドロップイヤー
女の子(避妊手術済み)
5歳6ヶ月
既往歴は、エンセファリトゾーン症。現在は症状なし。
性格はおっとり。あまり物怖じしない。
夏場は暑さ対策で、毎日職場まで一緒に通勤(5分程度)しているので移動には慣れています。その他、イベントやグルーミング、健康診断等、外出することも多々あります。
※エンセファリトゾーンの記事はこちら
www.tonton29usa.com
具合が悪くなってから完治するまでの全て
※事細かに書いてあるので、かなり長いです。
※うんち画像が載ってます。
※動画がいくつかあります。音量に注意して下さい。
10月3日(火)
22:00
家に帰った嫁さんからLINEが入る。
ぽるんがご飯を食べず、ゲージの端っこから動かない。耳が冷たい、目に力がない、寒いのかクシャミを何度かした、とのこと。
※その時に送られてきた画像。
この日、お昼に家に戻ると蒸し暑く室内が28度だったので、エアコンを25度設定で入れて仕事に戻った。それがよくなかったのかもしれない。
夕方から急に気温が下がり、嫁が帰宅した時は、ぽるんのゲージ内の温度が23度だった。
22:50
私がこのLINEに気がつき急いで帰宅したのがこの時間。
一見していつもと様子が違うことがわかる。
下部腹部を触診したが固くはない。上部腹部を触ると若干硬いような気もしたが、確信は持てない。聴診器を腹部に当てるとコポコポ音がするが、いつもより少ない気がする。
※聴診器は知り合いのうさぎ友達が買っていたのを見て欲しくなり、真似してアマゾンで購入。1,000円程度の安物。聴診器ナーススコープ(シングル) : ピンク
目はしっかりと見開くことはなく、半開き。眠そう。
ゲージの端っこで寝たり、座ったり。
大好きなおやつを置いても無反応。
足で背中をかく動作をしようとするが、すぐに止めてしまう。
おでこを撫でられても嫌がって背中を向けてしまう。
すぐに夜間動物病院に行こうと決意。
連れ出すことのストレスもあるかもしれないが、ぽるんは普段から移動に慣れているので、移動や違う場所でのストレスがあまりないはずと判断。
自宅から近い夜間病院は予めチェックしていたので、そこへすぐに電話したが、うさぎを専門的に診れる獣医さんが今日はいないとのこと。
ACプラザ苅谷動物病院
診れないこともないが、とおっしゃってくれたが迷っていると、少し遠いがエキゾチックアニマルを診れる動物病院を紹介してくれた。
そこをネットで調べると、院の紹介よりも先に評判の悪い口コミが沢山上がっていた。
※病院名は悪口になってしまうので掲載しません。
中には多少いい口コミもあるが、ここには行きたくないと思い、他を探す。
23:20
車で15分程度の場所にうさぎを診れる夜間動物病院を発見。すぐに電話をした。
doubutsu-yakan99.com
電話の応対はよく、うさぎの現在の状態から、年齢、病歴、掛かり付けの動物病院、何分程度で来院できるか等を細かく聞いてくれた。最後に支払いはなるべく現金ではなくカードでお願いしたいとのこと。
贅沢をいえば、犬猫などがいないエキゾチックアニマル小動物専門がよかったが、そんなことはいっていられないので、ぽるんをゲージに入れてすぐに出発。
23:45
病院に到着。先に嫁とぽるんを降ろし、私はパーキングを探す。
空いている駐車場が中々みつからず私が手間取っている間に、先生の問診終了。
嫁の話だと、先生の診断は、
体温は問題なし。
お腹が少し張っている。
と、言われたらしく、血液検査とレントゲン検査を行うことに。
ただ、待合室に吠え続けているワンちゃんがいるので、吠える終わるのを待って、一度落ち着いてから検査しましょうとのこと。
10月4日(水)
0:05
私が到着した時には、待合室に二組の患者さん。確かに一組のワンちゃんがずっと吠え続けている。
色々な動物の救急を引き受けているので仕方ないし、このワンちゃんもきっと辛いんだろうなとは思いつつも、ぽるんの事を思うと、吠えないで~と心の中で願う。
結局5~8分程度で吠えるのを止めてくれたので、今頃処置室の中でぽるんの検査が始まっているはず。
0:20
呼ばれて診察室の中へ。検査結果が出た。
まずはレントゲンの結果。
肋骨と胃と腸が写っているのがわかる。
先生のお話だと、肋骨の一番したを結んだ線からは、普通胃のラインは出ないらしい。
しかしぽるんのレントゲンでは胃が若干そのラインより出ている。膨らんでいる証拠だ。
さらに、胃は綺麗な真っ白で中に大きな黒い塊がある。黒い塊はガスだ。
綺麗な真っ白ということは、食べたモノが胃の内部でクリーム状にされたまま動いていないということらしい。
腸は白と黒が細々拡散している感じで明らかに胃と違う。
つまり、腸は問題なさそうだが、胃が動いていない状態らしい。
血液検査の結果は、多少いくつかの項目が標準値ではなかったが、胃が動いていないために起きているもので、内蔵や血液には問題は無いことがわかった。
先生は、レントゲンも血液検査の結果も細かく親切丁寧に説明してくれた。
そして、治療の話になった。
動いていない胃を動かしたいが、消化管を動かす薬をいきなり使うと逆効果になる場合が多いらしく、まずは点滴をしてその後の様子をみて消化管を動かす薬を注射するとのこと。
点滴方法は二つ。
前足に針を刺して血管に直接点滴をする方法。
この場合、直接血管に輸液を入れるので効果が高い。しかし、前足に針を刺して外れないようにテープでグルグル巻いて、さらにそこを噛まないようにエリザベスカラーを巻くので、ぽるんにとってはストレスが高い。
背中の皮に針をさして輸液を入れる方法。皮下点滴。
背中の皮に輸液を入れて、ゆっくりと吸収させていく方法。らくだのコブのような感じらしい。直接血管に入れるよりは効果が遅く?薄い?がストレスは少ない。
先生と話しながらぽるんには後者の皮下点滴を選択し、待合室で待つ。
0:50
再び診察室へ呼ばれる。
皮下点滴と消化管を動かす注射は無事に完了したとのこと。
後は様子をみることになるのだが、ここでも選択肢が三つ。
- 入院して様子をみる。
- 連れて帰って様子をみる。
- ここでもう少し様子をみて、1,2を判断する。
処置が終わったからといって、まだ胃が動いているのを確認出来たわけでもないし、うんちも出ていない。やはり不安が残るので、もう少し様子をみて判断することにした。
1時間ほど様子をみるということで、ぽるんを預け二人で一旦職場に戻り慌てて残っていた仕事を終わらせ再び病院へ。
2:10
待合室にはキャバリアのワンちゃんがいた。今度の仔は吠えもせず大人しく座ってくれている。
すぐに処置室に呼ばれ、ぽるんと対面。ゲージにはICU室と書かれていたが、中のぽるんがホリホリしていたので少し安心。
先生のお話だと、薬は効いているとのこと。具体的な行動としては、
- チモシーを3本ほど食べた。
- おしっこをした。
- グルーミングを行った。
- 先生にうさパンチお見舞いし手を噛んだ。
前向きな変化がみられたので、連れて帰って明日掛かり付けの動物病院に行くことにした。紹介状と検査結果表を貰う。
お会計は、4万円……。なるほど。だからなるべく現金ではなくカードでお願いしますということだったのか。これが高いのか安いのかは分からない。でも、初めの対応から診察、処置、説明等この動物病院に来てよかったと思った。
2:40
帰宅。ぽるんはすぐにゲージに戻り、牧草を少し食べ始めた。10本程度。
そしてまたゲージの端っこで休む。これ以降、牧草を口にしなかった。
3:10
明日も長くなりそうなので、私達も寝ることに。
4:00
目が覚めぽるんの様子をみる。ゲージの同じ場所で横になっている。
乾燥人参のフレークをあげてみるが興味を示さない。乾燥パパイヤを一本顔の前に出すとゆっくりだが食べた。その後もあげてみたが食べなかった。
横にはなっているが、5分毎くらいに後を向いたり、香箱座りになったり、うつ伏したりと落ち着きがないような気がした。私が起きて見ているので気になるのかと思い離れまた寝た。
5:30
目が覚めぽるんの様子をみる。前回と同じような感じだった。
撫でてみると心なしかいつもより冷たい気がする。何をあげても口にしようとはしない。様子をみていると、たまに歯ぎしりをしている音が聞こえる。
この辺りからまた急速に不安になった。
この歯ぎしり音は撫でで嬉しい時の歯ぎしり音とは明らかに違う。
痛みによる歯ぎしりかと思うとたまらない。撫でてあげたいがそれすらもストレスになるのではと、見守るしかなかった。
※後日談だが、冷たい気がしたのは気のせいだった。元気になって何度も触って確かめたが表面は冷たいときもある。確かに具合が悪いこの時も手を押し当てた時の深部温度は温かった。
6:30
やはり体が冷たいような気がして、電気ストーブを出し遠目に当てる。
早く動物病院が開く9時にならないかと願う。
鼻をヒクヒクすることがあまりみられないことに気がつく。そう言えば、昨日から鼻をヒクヒクすることがなかったかもしれない。歯ぎしりもある。
8:15
状態は変わらないまま。
柴又のバニグラへ電話をし、昨日からの状況を説明し9時に予約。
院長の進藤先生不在の日だったので、担当の先生はお任せにした。
※私はこの日、たまたま仕事が休みだったのでよかった。
葛飾区柴又|うさぎと鳥・小動物の専門病院 バニーグラス|うさぎ・鳥・小動物・エキゾチックを診療
バニグラは、ぽるんが子供の頃から掛かっている動物病院で、院長の進藤先生はうさぎの専門医。避妊手術もエンセの時にもお世話になっていて、非常に信頼している。
8:50
バニグラへ到着。幸い一番だったのでそれほど待つこと無く診察室へ。
豊島先生という初めての先生。
先生は紹介状に目を通し我々の説明を受け、ぽるんを触診。
お腹は張っているがそこまでひどくはなく、脱水症状もないとのこと。体温も平熱。
治療方法としては、昨晩同様、皮下点滴と皮下注射をすることになった。さらに強制給餌もしてくれるとのこと。
説明は丁寧でわかりやすく、さすがは進藤イズムを受け継いでいる先生だと感じた。
9:30
診察室に呼ばれ再び中へ。
点滴も注射も強制給餌も無事に終了。給餌では注射器5本分を完食したらしい。
この後は家で様子をみつつ朝晩に消化管を動かすお薬を一週間飲ませること。
そして、明日また皮下点滴の予定という説明を受けた。
説明中、5分くらい先生はずっとぽるんを抱きかかえたままお腹をモミモミしていた。消化管マッサージなのか、単に触診なのか。聞くのを忘れた。
最後に先生の、もう容態が急変することはなさそうですよ、の言葉でどれほど救われたことかわからない。
10:00
ぽるんを連れて帰宅。
ゲージに入るとすぐに牧草を食べる。
そしておしっこも出た。
今まで通りゲージの奥で動かず寝ているが、少し目に力が戻っている気がする。
※音量に注意して下さい。
youtu.be
10:50
うんちを10個ほどする。病気後初のうんちだ。凄くホッとした。
ペレットと乾燥人参フレークを入れたが食べる気配はない。
14:00
再びうんちを10個ほどする。
牧草はたまに食べる。
まだ元気はないが、早朝のようにせわしなく姿勢を変えたり歯ぎしりはみられない。
朝より具合がいいような気がする。
16:00
買い物に行って戻り、買ってきた大葉を与えると食べ始めた。
いつもより食べるスピードがかなり遅いが大きめの大葉を1枚完食。
何枚も続けて与えていいものか分からないので様子をみることにした。
ブロッコリーも置いてみたが軽く齧るのみ。
※音量に注意して下さい。
youtu.be
16:30
大葉2枚とブロッコリーを一房与える。
大葉はすぐに完食。ブロッコリーは少し齧っては寝て、また齧っては寝てを繰り返し完食。グルーミングをたまにするようになった。
19:30
お薬の時間。ぽるんに強制給餌をしたことはまだない。
以前にエンセファリトゾーン症に罹った時はお薬を大葉に塗って食べさせることに成功したので、それを試してみる。
前回は粘度のあるお薬で今回のお薬はサラサラしているのどうかと思ったが、なんとか塗ることができた。
多少こぼれてしまうが、ぽるんは薬を塗った大葉を3枚完食。
マフに垂れてしまったお薬をペロペロと舐めている。もしかしたらこのお薬は甘いのかも?
この後、うんちを数個する。
20:00
牧草はあまり食べず、大葉とブロッコリーなら食べる。
寝てばかりではあるが、辛そうといった感じはなく、歯ぎしりもない。
おでこを撫でても嫌がらなくなった。
ここからあまり変化はみられず。
この日も冷え込み室温は23度だったが、先生のお話で無理に暖房をつけないで、人間の寒い暑いに合わせていいという話だったので、ゲージカバーだけつけて就寝。
10月5日(木)
6:00
朝起きると、ペレットと乾燥人参フレークが完食されていた。うんちも小さくいびつながらそこそこしている。
ゲージの窓を開けるとゆっくりだが、ぽるんが顔を出してきた。
大葉をあげると食べ始める。回復していることを実感する。
昨日、薬を舐めていたのでもしかしたら直接飲むかもしれないと思い、お刺身用の小皿に薬を入れぽるんの目の前に置くと舐め始めた。
薬がなくなってもずっと舐め続けていたのでかなり美味しいみたい。
8:00
ペレットと乾燥人参フレーク、牧草を補充して仕事へ行く。
13:00
昼休憩で帰宅。ペレットと乾燥人参フレークが完食してあった。牧草も減っており、うんちもしてあった。
ゲージを開けると出てきておやつを催促してきたので大葉を与えると食べてすぐにゲージの中へ。
病院を予約しているのでぽるんをキャリーに入れてバニグラへ。
14:30
バニグラ到着。
この日の担当は配川先生。若い女性の先生だが、以前からぽるんの健康診断等してくれている先生で、もちろん進藤イズムを受け継いでいるので安心だ。
お腹の触診、耳、目、口の中、歯などを診てもらう。大分回復しているとのこと。
回復傾向だが、治療は続けたほうがいいということで、強制給餌と皮下点滴を行った。
今後は、このまま安定し回復に向かうのであれば、消化管を動かすお薬が切れたころに来院すればいいとのこと。
16:00
帰宅し、ぽるんをゲージに戻し仕事に向かう。
21:00
帰宅すると先に帰った嫁が晩御飯と夜の薬をあげた後だった。
うんちが大分元のサイズに戻ってきている。ゲージから顔をだし撫でろの合図までするようになった。撫でると嬉しい歯ぎしりをする、同じ歯ぎしりでもあの時とはまったく違う。
外に置いた乾燥人参フレークをゲージから出て食べに来た。
※音量に注意して下さい。
youtu.be
10月6日(金)
6:00
朝ご飯、お薬ともに完食。ゲージからは出てこないが、いつもの7割ほど回復している気がした。
13:00
お昼に帰宅すると、ゲージの前に出てきて大葉を食べる。食べ終わるとすぐに戻ってしまった。いつもはこのまま部屋んぽするのだが。
もしかしたら、ゲージから出てこないのは具合の良し悪しが原因ではなく、ここ数日毎日病院に連れていっているので、また連れていかれるかもしれないという警戒心からかもしれない。
22:00
仕事が終わって帰宅すると、ぽるんが部屋の真ん中でリラックスして寝そべっていた。
撫でろと要求してきたり、走ったり、ドリルジャンプしたりほぼいつも通りになっている。
この時点で、良かった、治ったんだなぁと確信した。
もちろん、お薬はなくなるまでちゃんと与えて、15日(日)に予約してあるので進藤先生に診てもらい、よいお言葉をいただこうと思っている。
※音量に注意して下さい。
youtu.be
10月7日(土)
行動やうんちの大きさ等、すべてが病気前の健康状態と変わらない。
10月8日(日)
以降、健康な日々が続く。
10月13日(金)
この日は急激に温度が下がって心配だったが問題なさそう。
消化管を動かす薬が無くなる。
10月15日(日)
14:30
バニグラへ向かう。
進藤先生の診察。ぽるんの状態やうんちの形大きさなどを聞かれる。
体重は若干増えている。
口の中を診てもらい綺麗だと言われる。
お腹を触診して、もう大丈夫だねの一言。治療も薬を飲む必要もないと。完治だ。
進藤先生のお話だと、この時期は物凄く急性胃拡張やうっ滞が多いそうで、何が原因というのは確定することは出来ないので気に病むことはないと言って頂けた。
予防法の事を訊くと、予防法はないけれどおかしいと思ったらすぐに行動(病院に連れて行く)することが大事だとおっしゃっていた。後遺症がある病気ではないので、早期発見早期治療が大事だとも。
具合が悪かった時のぽるんの症状を整理。
- 食べ物に一切興味を示さない。
- 触れられるのを嫌がる。
- 足かき、耳かき、顔を洗う等の動作をやろうとしても一瞬でやめてしまう。
- 同じ場所から動こうとしないが、体勢はせわしなく変える。
- 断続的な歯ぎしり。
- 目に力がなく、半開きの状態が多い。
よくうさぎは症状を出さない、具合が悪くても我慢する、というような話があるがぽるんに限ってはそのようなことは一切なく、明らかに、ひと目見ただけでいつもと違うことがわかる状態だった。
また、これらの症状ほぼ全てが先述したバニグラの急性胃拡張の説明と合致していた。
具合が悪くなる前に事前準備。
今回の経験を踏まえて、急性胃拡張だけではなく病気になった時の為の対策を考えてみた。
複数の夜間病院のリストアップ。
チェックしていた夜間病院が、まさかのうさぎ担当者不在。相当焦ったのでいくつかの夜間病院をチェックしておくことをオススメします。
移動には慣れさせておく。
動物病院への健康診断、うさぎ専門店でのグルーミング、うさんぽ等、定期的に出来る範囲で移動することで、緊急時の移動ストレスが軽減できると思う。
強制給餌の練習。
今回は全て動物病院で行ってくれたので、私達がやることはなかったのですが、やることになった時に下手では、ぽるんの負担が増えるので元気な時に一緒に練習しなくてはいけないと強く感じだ。
※エンセファリトゾーン症の時も同じことを思っていたのに練習しておらず反省です。
以下の強制給餌の動画が非常にわかりやすいのでこれで練習します。
※音量に注意して下さい。
www.youtube.com
最後に。
ぽるんの急性胃拡張からのうっ滞は、今思えば胃の拡張度合いからして重篤ではなかったのかもしれない。でもそれは、病状の発見が早く早期に病院へ連れていったからで、もし発見が遅ければ胃はもっと拡張し重篤な状態になっていたかと思うとゾッとする。
早期発見でよい夜間動物病院に連れて行けたことが本当に幸いだったんだと実感した。お世話になった、先生方、スタッフの皆様、ありがとうございました。
今もぽるんは元気に部屋んぽしてます!
※2018年10月現在も元気です!
※エンセファリトゾーンの記事はこちら
www.tonton29usa.com
このブログは、
※あくまでも体験談であり、なされた判断は私の個人的な判断で、正しい対処法かどうかわかりません。病状の軽さ重さ、うさぎさんの性格、病院までの移動距離等々、状況は様々だと思いますので、もし急性胃拡張になった時はこのブログで判断せず、専門家の意見を仰いで下さい。