三軒目ともなるとかなりの余裕が出てきたとんとん。街に慣れたのではなく、酔が回っているだけなのだが。
目次
優しい女将さんがお出迎え『小島酒店』
店構えだけみればここは小岩といってもわからないだろう。だがしかし、写っていないだけで周辺の路上では、宴会が行われていたり、寝ていたりしている人々がいる。小岩なんてよくテレビでディスられているが可愛いもんだ。
さらに、ここの自販機も激安なのは言うまでもないが……右上に注目してみておくれ。
おわかり頂けただろうか。
免許証を入れる部分にガムテープが貼られ挿入できないようになっているんだ。
つまり、年齢確認の必要がなく酒が買えるということ。
この自販機もそう!
今の日本においてこれが許されるという凄い街なのだ。
酔っていなければ実際に購入して検証していたのに、この時はそんな頭などなかったのが悔やまれる。
いざ、小島酒店へ!
ここ小島酒店はあいりん地区にある角打ちだ。きらくを乗り越え、レベルアップしたとんとんには怖いものなどない。人は壁を乗り越える度に成長するのだ。
あらよっと暖簾をかき分け中へと入ると、すごく優しそうな女将さんがお出迎えしてくれた。だがしかし――。3人ほどの常連さんが物騒な話をしながら酒を楽しんでいる。うーむ、なかなか怖い。
どうぞ、とカウンター前に案内されたのが常連さん達の間だった。やべぇ、ちょっとなんか雰囲気に飲まれてびびってる。まだレベルが不足だったらしい。
なにを飲まれます?という、優しい女将さんの笑顔に助けられるが、選ぶ余裕などなくたまたま目の前の短冊に書いてあった見慣れた三岳310円を注文。
ソウルマッコリのグラスに注がれた三岳ロックがこの量で310円は安いほうだよね。ヤッホーでも同じくらいの量で500円だったような。
撮影許可を取ると、
「写真撮っていいですか?」
「人は写しちゃ駄目よ。」
「はい、大丈夫です。」
「あ、待って。ほら瓶も撮ったほうがいいんでしょ?」
と、優しい気遣いの女将さん。
周りの雑談を聞きながら三岳を一口。うん、三岳だ。よく知っている味がする。美味いよ。
振り返れば、背後にある冷蔵庫には日本酒がズラッと並んでおり、どれでも一杯300円という安さだ。
常連さん達の止まらない物騒な話を聞きながらアテを頂く。
カウンターには女将さんが作ったであろうお惣菜がずらりと並んでいた。ほとんど一品200円らしい。
とんとんは好物の雲丹クラゲ200円を注文。
うん。これもよく知っている味で美味いね。三岳をお代わりし、短冊にあった焼きたて卵焼き200円を注文。ちょっと待ってね、と女将さんはフライパンを取り出し卵焼きを作り始めた。まさか本当に焼きたてなのか?
卵を2~3個使った大きい卵焼きが200円!
味は関西風ではなく、普段私が食べている甘めの出汁巻き卵で凄く美味しかった。
ただ一つ問題があり、私を挟んで両隣の常連さん達が誰が死んだとか殺されたかの話で盛り上がっているんだ。こえーよ。
こちらが証拠だ!音量に気をつけてお楽しみください。
常連のおっちゃん達は、死んだ、殺しただのの物騒な話で盛り上がってる。
— とんとん (@tonton2929koiwa) 2018年9月25日
(*´Д`*)
こえーよこえーよでもうめーよ。 pic.twitter.com/DFovAxLD4e
と、殺しの話が一段落して、おっちゃん達は帰っていった。
女将さんに最近の西成の話を聞いてみた。
怖い空間ではなくなったので、女将さんに色々話を聞くことができた。
最近のあいりん地区は、昔と違って治安もよくなったらしい。その原因は、バックパッカーや観光で訪れる外国人が増えたからだそうだ。
彼らからすれば母国のスラム街に比べれば、この辺の治安は安全だということか。
格安の宿に泊まれるし、物価も安いわけだからこの街に来ない手はない。
夜も普通に女性があるいているよ、と言っていた。
今では浅草の山谷も普通の街だし、いずれここも、と思うと少し寂しい気もするなぁ。
三岳310円×2=620円
雲丹クラゲ200円
焼きたて卵焼き200円
合計:1020円
次回は、さらなる強敵出現!とんとん難波屋で猫と戯れる!
絶対、観てくれよなっ!(DB風
西成、あいりん地区周辺の記事