北千住なんて何年ぶりだろう。一番古い記憶は、小学生の時に北千住のトポスでファミコンを買って貰った時かもしれない。31アイスクリームも食べたなぁ。
まさか、あの時のファミコン少年が大人になって、北千住にはるばる飲んだくれに来ているとは!
※トポスは2016年11月に閉店しております。
目次
創業140年の大はしで東京三大煮込みを食う!
タイトルをみて、あれ、先日は東京五大煮込みとかのたまっていなかったか?と、思った読者さんはするどい。実は東京三大煮込みである千住の大はし、森下の山利喜、月島の岸田屋に、立石の宇ち多"と門前仲町の大坂屋を足して東京五大煮込みというらしい。とんとんは全部喰って確かめてやろうと思っている。
東京三大煮込み
- 千住 大はし
- 森下 山利喜
- 月島 岸田屋
東京五大煮込み
- 立石 宇ち多"
- 門前仲町 大坂屋
開店20分前にはまだ誰もいない。
ということで、久しぶりの北千住を見て回ろうと一旦大はしを離れ駅の方へ。じんざえもんなど予めチェックしておいた店の場所を確認していたら、なんと16時半を過ぎてしまった。慌てて戻るとすでに満席。やってもうた。さっきまで誰もいなかったのに!
結局40分以上待って中へと案内される。
「あぉっ!?」「おおっ!?」←大将の声
何やら大将が言っているがまったく聞き取れない。戸惑うとんとん。奇声にしか聞こえない。それでもどうにか、大将の首の動きと指差しで、カウンターのここに座れと言っているんだ理解する。
そういう人なのかと誤解しかけたが、もう一人の大将も同じような聞き取れない口調だったので、意図的にしていることが分かった。140年の間に「いらっしゃい!」や「あいよっ!」の掛け声が短縮されたらしい。
ついに東京三大煮込みの肉豆腐を注文!
前回の宇ち多"に続き、ここでも雰囲気に呑まれつつあるとんとんに再び大将が接近する。
「あぉっ!?」「おおっ!?」←大将の声
おそらくドリンクのオーダーだと予想だろう。「き、金宮のボトル」と言うやいなや、大将は金宮ボトル1250円、氷(無料)、グラスに炭酸130円、梅シロップ(無料)をガシャンガシャン出してくる。ガシャンガシャンという擬音は決してオーバーではない。韓国料理屋さんの無愛想な店員以上もびっくりなほど乱雑に置かれていくんだ。どんだけせっかちなんだろうか。これが江戸っ子気質なのか?
そして、出された金宮セットで自分好みの下町ハイボールを作る。大分外で待っていたので一気に飲み干した。喉を通る炭酸が気持ちいい。やっぱり下町ハイボールは美味いね。そして、二杯目を作っていると、再び大将が接近。
「あぉっ!?」「おおっ!?」←大将の声
「に、肉豆腐をひとつお願いします」
「あぉっ!?」「おおっ!?」←大将の声
と、奥の大鍋に走る大将。そしてカウンターの上を滑るように出された皿には東京三大煮込みが!!
肉豆腐320円。牛の煮込みだ。部位はすじ肉とカシラかな。ちなみに煮込み320円は豆腐がなく肉の量が多い。豆腐ダブル(肉なし)320円というのもある。
まずは肉をパクリ。そこそこの歯応えがあり、噛むと肉の繊維がほぐれていく。味はあっさりしたすき焼きのような大和煮のような感じ。タレはさらさらしている。美味しい。うん……。美味しいんだけど、よく知っている味かなー。こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、自宅でとんとんでも作れそうな味っていうか。そして、豆腐を頂く。出汁が染みてる。よく知っている味が染みている。
東京三大煮込みの期待度が高すぎて、肩すかし感が否めなかった。
気を取り直して他をオーダー
赤貝刺し480円。身が肉厚でぷりっぷりっで美味。炭酸が無くなったので、梅割りにしてちびちびやりながら食う赤貝はよかった!でも、この値段でこの量であれば普通かな。
鱧の湯引き480円。
これはダメだった。鱧の身が硬くゴムのようだった。もう多くは語るまい。
今回は随分辛口なレポになってしまった。とんとんは、大将の発声や威勢のいい振る舞いなどは140年の歴史を感じたし、こういった店は店でコンテンツ的に楽しめるのだが、東京三大煮込みという冠に期待し過ぎたせいか煮込みは残念でならなかった。まだ金宮のボトルが入っているので次回もう一度行ってみようと思う。
マストなオーダー
肉豆腐320円(もしくは煮込み)
とんとん評価
CP度(美味しさ×価格):5/10
お会計
金宮ボトル1250円
炭酸130円
肉豆腐320円
赤貝刺し480円
鱧湯引き480円
合計:2,660円
せんべろではないかな。
店舗情報
大はし
東京都足立区千住3-46
営業時間:16:30~22:30(LO.22:00)
定休日:土曜、日曜、祝日